石川県金沢市にあるお香の専門店 香舗伽羅
北陸地方は、例年より早く梅雨があけました。
湿度が高く不快な日々でしたが、お香をたいてせめて気分転換にでもなればとの思いでお使いの方がいらしたのではないかと思います。
そこで今日は「香十徳」について記したいと思います。
- 感格鬼神(かんかくきじん)・・・感覚が研ぎ澄まされ集中力を高めます
- 清淨心身(しょうじんしんじん)・・・心身を浄化してくれます
- 能除汚穢(のうじょおえ)・・・けがれや汚れを取り除いてくれます
- 能覺睡眠(のうかくすいみん)・・・心地良い眠りを誘ってくれたり、すっきり眠気をさましてくれます
- 静中成友(せいちゅうじょうゆう)・・・静かな中にも友となり心を癒してくれます
- 塵裏偸閑(じんりゆかん)・・・忙しい時にはくつろぎを与えてくれます
- 多而不厭(たじふえん)・・・多く用いても邪魔になりません
- 寡而為足(かにいそく)・・・少なくても十分たります
- 久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう)・・・長く保存しても朽ちることがありません
- 常用無障(じょうようむしょう)・・・常に用いても差しさわりがありません
「香十徳」は、中国の北宋の詩人、黄庭堅(こうけんてい)によって書かれた漢詩で、それをとんちでおなじみの「一休さん」、一休宗純が広めたと言われています。
人間の五感の一つの嗅覚は感情、思考をコントロールし、記憶や行動という形で反応を呼び起こします。
空間の心地良さに香りの風景を想像したり、身を置いて嗅覚を研ぎ澄ましてみましょう。
お部屋で楽しむお香のお勧めは、夏はさわやかな香り、秋は落ち着いた香り、冬は暖かみのある香り、春は甘いお花の香り、季節に応じて楽しむのもいいかも知れません。
普段はあまり意識しない香りの神秘的なパワーを活かし、衣食住の空間で香りの存在と役割を感じながら生活の中にうまく取り入れていただきたいと願います。
せせらぎ通り商店街にあるお香の専門店 香舗伽羅